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Genetically-Modified Chicken Technology

ニワトリの遺伝子改変技術に胚性幹細胞(ES細胞)を用いることで、高度な(相同遺伝子組換え可能な)遺伝改変ニワトリを作出することが可能です。
 
本技術を用いることで、鶏卵中に高濃度に有用タンパク質を蓄積させたり、鶏卵成分の改変が可能となります。現在、有用抗体の大量生産系の構築やアレルゲンフリーの鶏卵の開発を進めています。
 
 
 
 
◇1羽の鶏が年間約300個を産卵する
◇システマティックな生産ラインを安価に構築できる
 
 
◇ニワトリ白血病阻害因子(LIF)を培地に加えることで、これまでの問題点を改善
◇各種多能性維持因子、生殖細胞特異的因子を発現・維持
◇生殖細胞分化能を確認
◇培養細胞なので相同遺伝子組換えによる遺伝子のノックイン・アウトが可能
 
 ニワトリのES細胞コロニー
 
 
◇ベクターによる強制発現が可能
◇ノックアウトは、置換型のベクターが利用可能
◇ノックインは、置換型、挿入型のベクターが利用可能
 
 
◇遺伝子導入後の細胞クローニングが可能
 
・強制発現系(ランダムインテグレーション)であれば約2週間で遺伝子発現
 ES細胞の取得が可能です。
・ノックイン・アウトの系(ターゲットインテグレーション)は、相同遺伝子
 組換え細胞の選抜、細胞クローニングが必要なため、安定株を取得するまで
 に4〜6週間を要します。(但し、相同遺伝子組換えですので標的とする遺伝
 子によりこの期間は前後します)
 
 GFP遺伝子を導入して選抜したES細胞
 
◇全胚培養システムによりキメラニワトリを作出可能
◇後代を得ることで遺伝子改変ニワトリを作出することが可能
(但し、後代以降の改変遺伝子の安定性については現在確認中)
 
 

GFP導入ES細胞を移植したニワトリ胚
 

全胚培養システムから誕生した遺伝子改変キメラニワトリ
 
 
 ニワトリES細胞が世界で初めて報告されたのが,1996年であるが10年以上の歳月が過ぎてもなお完全なES細胞はまだ報告されていない。私たちは,ニワトリ免疫系サイトカインの研究から,これまでの行われてきたニワトリES細胞の培養系に問題があることを確信していた。2000年にマウスES細胞の培養に必須であった白血病阻害因子(LIF)をニワトリでクローニングし,培養系の再構築を行うことで,確信が事実となった。ES細胞を用いる遺伝子改変ニワトリの作出技術は,広範な応用展開の可能性を秘めている。
堀内 浩幸